Arsenalの巣窟

小説書いてます。ブログは向こうへ飛べ。

今日という最初の一日①

語り部スタート_  俺

 

 


独り。
道の真ん中を闊歩する。涼しげな風が学ランの裾を通り過ぎ、背中をたどる。
う〜む。やはり、まだ寒いか。


・・・変わり果ててしまったな。「此処」は。
五年前までサラ地だった「場所」がもう住宅街や地下街になっている。
その時も一人だったな。
暗い夜道、道という道ではなかったけど、
ボロボロの体で「此処」あたりを歩いたのを覚えている。
俺は、その時おばさんに見つけられた。
それから、ずっとあのアパートに泊まり込んでいるけれど、
おばさんには迷惑かけっぱなしだ。


おばさんは確か昔、戦争に行っていたとかキジネコさんが言っていたな。
うーむ・・・女性も戦争に駆り出されるほどだったんだな・・・。
酷い時代だった。今でも思う。邪魔は入ったものの今日のように安らかに眠れる日なんて、
あっただろうか。
無いな。寝ているときに、一度も起きなかったことはない。
どころか・・・。


まぁいいや。
過去話は今語るときでもなかろうし、
昔のことは昔のことだし、今はTMDの急発達おかげでもう何も飛んでこない。
それにそれに、目的地に着いた。。。


俺の友人の家だ。
毎日一緒に登校しているそして二人。
はす向かいに住んでる幼馴染らしい。
まだ寝てるだろうけど(特に一人は)、登校の時間になるまで待っておけばいい。
うん、待つのは嫌いじゃない。
色々なことを独りで考えられるし(まぁ妄想という奴)、
頭の中で勉強だってできる。
しかし、目の前に浮かんだ光景は想像絶するを裕に超越していた。


そこには道の真ん中に二人の姿があった、てか友人の「柚ちゃん」と「音ちゃん」である。
それはいい、そこまでは読者の皆様方だれでも予想はつく。


しかし、音ちゃんは傍観者が目を瞑りたくなるような行動を、何隠そうしていた。
柚ちゃんのオナカ回りや足首の太さ、
少し持ち上げて重さを量っているのだろうか?
背中を合わせたり、柚ちゃんの脂肪をつまんだり、自分をつまんだり。
年頃の女の子が気になることではあろうが、
年頃の女の子の行動ではなかった。


俺はそれを見て、うつむき、左手を左目と頬にあて、
右手を腰にあて、右足のかかとを上げ、「後悔するポーズ」をとった。


ギュイン!!


メタルギアではそのような効果音が発生していたであろう。
音ちゃんは僕に気付いたようだった。
音ちゃんはちょうど、柚ちゃんのムネの大きさを確認しているようだ。


「……………」


三点リーダー五個分の沈黙である。
まぁ、さっきから静かではあったけれど。タカマル緊張。
そして俺は姿勢を固定して考える。。。
今音ちゃんは、柚ちゃんのムネを触っているところしか僕が見なかったのだと、
カンチガイを起こしていたのだとするならば、(もちろん全部見ている。いろんな意味で色々知っている)俺が起こすべき行動はコレしかない。


俺は動いた。
俺に気付き、すぐに手を引いて2,3歩下がった音ちゃんと、柚ちゃんの間を、
無言のまま(音ちゃんにはバレないように少し音ちゃんをチラ見)
ふたりの間を通り過ぎていった。


「………」


フム。
「ギャン!」とか「えっ!?」とか言うかと思っていたけど、
何も反応がなかった。
俺は7歩目で進むのをやめ方向転換、8歩目で体を足で踏ん張った。。。

「…………」


音ちゃんが俺を見て泣いていた。
大きくしゃくりあげ、大粒の涙がまぶたを決壊させ、頬が赤く染まり、
肩を震わせ、鼻をすすり、小さく手を握っていた。
「嘘嘘嘘嘘!!!ゴメンごめんゴメンごめん!!
ジョーダンですジョーダン!全部見てました!」
しかしこの説明は悪かった。
俺もテンパりすぎていた、なんせ初めてのシチュエーションである。
音ちゃんはこれを悪い意味にとらえてうつむき泣き崩れた。
ダッシュで駆け寄り背中をさする。
音ちゃんは本気で嗚咽して涙をポロポロ地面に落としていた。


柚ちゃんは立ったままその光景を見下ろしていた。


ハナチョウチンを膨らませながら。

             続

 

 

 

 

 


ふぅ。。。
長いかな・・・?
これで普通かな?
それともまだ短いかな?

さてはて、色々伏線も引きましたし、
あとはどうやってほかの登場人物を登場させるかですネ。
というわけでキジネコさんは超キーマンになりそう(え
えーと、ムネ触る所はキジネコさんが好きそうかなと思ったからであります(おい
音ちゃんガラスのハート設定、あと真藤字人(主人公の名前です。覚えてネw)も、
ガラスのハート設定w
柚ちゃんこんなにだらしなくないです。かっこいいです。自転車扱ぐの速い設定です。


あとこれ書くのおそくなりまする。
勉強ェ。

あと、これからコレ書くことにした↓


これはすべてこの作者Arsenalが考えた物語(ストーリー)であり、
すべて嘘90%、欲27%、趣味60%で錬成されておりまする。(被ってるェ
そして、キャラ確立に手伝ってくれている皆さん、
これを見てくれているみなさん、コメントくれる皆さんには、
心から「ありがとうございます」と言わせて頂きます。
そしてそして、この物語は作者の願っている世界ではありません。
いつものんきに送られている今この瞬間が大好きです。


なんとまぁデスネ。
終わります、ごきげんよう。